日常のこと

中毒を引き起こす食べ物🦴Part.2

横浜市旭区あらた動物病院、獣医師の小林紗織です😊
前回に引き続き、中毒を引き起こしたり危険な食べ物や植物などを紹介していきます。

鳥の骨は加熱調理することによって砕いたときに縦に割けてしまうため、飲み込んだ時に内臓を傷つけたり、丸呑みしたときに喉に詰まらせてしまう事があります。
特にクリスマスなどイベントのある時期では、お皿に置いてあった骨付きチキンを盗み食いして丸呑みしてしまうケースをよく目にします。
その場を離れる時や、目を離す場合は届かない位置に置くなどの工夫をしましょう。
また食べ終わった後もそのままゴミ箱に捨てるのではなくて、なるべくにおいが漏れないように処理にも注意しましょう。

アルコール・生のパン生地

パン生地を作るときに入れるイーストの発酵により生地は大きく膨らみます。
それを誤って食べてしまう事で胃の中で膨張してしまいます。
またイースト菌によりアルコールが発生し急性アルコール中毒なども起こります。
生のパン生地をわんちゃんねこちゃんが食べてはいけないものとあまり知られてはいませんが、胃の中で膨張してしまうと大型犬でよく起こる胃拡張・胃捻転のような状態になってしまいます。
緊急性の高い病気のため、早急に治療が必要になります。

<症状>
嘔吐・下痢・震え・呼吸困難・昏睡状態 など

人の薬(アセトアミノフェン、ロキソニンなど)

人用の薬をわんちゃんねこちゃんに処方することもありますが、体重に合わせて処方するのが大原則です。
どの種類でも体の小さなわんちゃんねこちゃんにとって、大量に摂取してしまうのはとても危険です!
以前看護師さんの愛犬がロキソニンを大量に飲んでしまったことがあったそうです。
すぐに病院で処置をして、幸いにもシートのまま飲み込んでいてほとんどが溶けずにいたおかげで大事には至らずに済みましたが、その時胃の中にはなんとラップやあさりの貝殻も入っていたらしく一緒に出てきたとのこと…

<症状>
下痢・嘔吐・腹痛・腎不全 など薬の種類によっても様々です。

エチレングリコール

エチレングリコールは車の不凍液や固まらないタイプの保冷剤などに含まれています。
甘みがあるようで、わんちゃんねこちゃんによっては好んで飲み込んでしまうこともあるようです。
院長が以前勤めていた病院で車の不凍液を舐めてしまったねこちゃんが来院しましたが、残念ながら腎不全で亡くなってしまったそうです。
今はお家で飼われている方が多いので不凍液と接する機会は少ないと思いますが、保冷剤は身近にあると思いますので、保管にはお気を付けください。

<症状>
神経症状・腎障害・低カルシウム血症 など

植物

花や葉、茎、球根など中毒を起こす有毒なものが多くあります。また、花を生けた水も注意が必要です。

ユリ科…ユリ、スズラン、チューリップ、ヒヤシンス、アロエ など
ナス科…ホウズキ、チョウセンアサガオ、タバコ、トマト(葉・茎) など
サトイモ科…ポスト、モンステラ、フィロデンドロン、ショウブ、クワズイモ など
キク科…キク、デイジー、マーガレット、フジバカマ など
ツツジ科…ツツジ、カルミア、ハナヒリノキ など
バラ科…ウメ、スモモ、リンゴ(芯・葉・茎)など
アヤメ科…アヤメ、アイリス、サフラン など
キンポウゲ科…キンポウゲ、ウマノアシガタ、クリスマスローズ、ヒエンソウ など
トウダイグサ科…トウダイグサ、トウゴマ、ポインセチア、ノウルシ など
その他…アボカド、アジサイ、シクラメン、パンジー、スイセン、ヒガンバナ、アサガオ、ザクロ、銀杏、ホウセンカ、ポインセチア 、キョウチクトウなど

どうしても観葉植物を置きたいという方には
パキラ、アジアンタム、エバーグリーン、サンスベリア、ガジュマル、シュロチク、ヤシ科の植物は毒性が無いためおすすめです!

<症状>
下痢・嘔吐・痙攣・呼吸困難 など

いかがでしたでしょうか?
大切な愛犬、愛猫を守るためにも、初めての食べ物を与える場合は、中毒を起こす食材ではないか確認してから与えるようにしましょう!
万が一食べてしまった場合は、必ず獣医師にご相談ください。

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