日常のこと

中毒を引き起こす食べ物🍇

こんにちは!あらた動物病院、獣医師の小林紗織です😊
ここ数日で一気に気温が下がり、秋も深まってきましたね🍁
秋といえば…食欲の秋!!
たくさんのおいしい果物や野菜が八百屋さんに並ぶようになりました。
しかし、中にはわんちゃんねこちゃんに中毒を引き起こしてしまう食べ物もあります。
今回はそんな中毒を引き起こす食べ物についてご紹介していきたいと思います。


ネギ類(玉ネギ、長ネギ、ニラ、らっきょ、にんにく)

ネギに含まれる成分が血液を破壊し、溶血性貧血や急性腎不全を引き起こします。
また、スープやカレーなど直接ネギを食べていなくても料理にネギの成分が溶け込んでいるので注意が必要です。

<症状>
血尿・血便・下痢・嘔吐・元気消失・呼吸困難・意識がなくなる など

チョコレート・カカオ

カカオに含まれる成分が神経や心臓に異常をきたします。
またカカオの含有量が高い、ビターチョコレートほど危険となります。

〜一般的なチョコレート中毒の起こる目安量~
1枚60gの板チョコ
体重5kgの小型犬の場合2枚、体重10kgの中型犬の場合4枚が危険と言われています。
ただし、個体差により体の反応は変わるため1枚でも中毒症状が出ることがあります。

<症状>
下痢・嘔吐・筋肉の硬直・心拍数上昇・痙攣・昏睡状態・震えやふらつき など


ぶどう(ぶどう、レーズン)

食べてから1日ほどで急性腎不全を引き起こします。
発見が遅れ、治療開始が遅くなれば命を落とすこともあります。

<症状>
嘔吐・ぐったりする・意識が低下している・背中を丸めてじっとしている など

キシリトール

歯磨き粉やガムなどを人では虫歯予防として使用することもありますが、わんちゃん・ねこちゃんにとってキシリトールは少量でも血糖値の低下や肝不全を引き起こします。
最近では食後お子さんにキシリトールタブレットを使用する方が増えてきているみたいなので、お家で使われている方は、届かない場所や棚などで保管しましょう!
我が家でも娘が大好きなので、保管場所には気を付けています。
また、わんちゃん、ねこちゃんの歯磨きの時には人の歯磨き粉は使用せず、わんちゃん、ねこちゃん用の歯磨き粉を使用しましょう。

<症状>
嘔吐・元気消失・震えやふらつき・痙攣・黄疸 など

魚介類(生のイカ、タコ、エビ、青魚、貝など)

生の魚介類(生のイカ、タコ、エビ、青魚、貝 など)を食べるとビタミンB1を分解してしまい、神経症状を引き起こします。
また、貝や海藻では皮膚炎が起こることもあるので注意が必要です。

生魚を食べるイメージの強いねこちゃんですが、火を通していない魚介類は寄生虫だけではなく必要な栄養素が不足してしまうという危険もあるので注意しましょう。

<症状>
嘔吐・食欲低下・痙攣・歩行困難 など

皆さん、知らない食べ物はあったでしょうか?
わんちゃんねこちゃんによって個体差があるため、ほんの少し口にしてしまっただけで症状を引き起こすこともあれば、大量に摂取しても問題ないこともあります。
いずれにせよ、大切なわんちゃん、ねこちゃんを守るためにはこれらの食べ物は与えないようにしましょう。
万が一食べてしまった場合は、必ず獣医師にご相談ください。
他にも中毒を引き起こす食べ物や植物などもあるので、第二弾でご紹介させていただきます🌟

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