こんにちは。横浜市旭区善部町、あらた動物病院 院長の小林新です。
今回は、よだれが止まらないとの主訴で来院された猫ちゃんを紹介したいと思います。
食欲はあるのですが、突然床がびしょびしょに濡れてしまうほどよだれが出てきてしまうようになったとのことでした。

どうやら、何らかの原因で口が閉まらないことでよだれが多くなってしまっているようでした。では、なぜ口が閉まりにくいのでしょうか。

飼い主さんからいただいた数ヶ月前の写真と比較してみました。どこが違うかわかるでしょうか。

上顎の犬歯が下顎の犬歯の内側に入ってしまっています。これでは上手く口が閉まりません。
レントゲンでは、他に閉口障害の原因となるような顎の骨の骨折や脱臼などは認められませんでした。また、両側の犬歯の周りが黒く抜けており、歯周病であることがわかりました。


これは、歯の挺出(ていしゅつ)と言われる現象で、歯周病により歯を支える土台となる歯肉が弱くなって、歯が浮き上がるように前へ出てきてしまいます。
この状態が進行すると、犬歯は変位して最終的に抜けてしまいます。
この歯はぐらぐらしていましたので抜歯しました。

手術当日から、口は閉まるようになり、よだれもなくなりました。良かったです。
よだれが止まらない、口が閉まらない、左右で犬歯の長さがちがうなどのお困りごとがありましたら、いつでもご相談ください。